口腔外科・親知らず
親知らずの処置
親知らずは抜いたほうがいいの?
親知らずは「智歯」ともいい、大人の歯の前から数えて8番目・最奥に生える歯で、正式には第三大臼歯といいます。一番最後に発育し、個人差はありますが17~24歳頃、親の目も離れてくる時期に生えてくることから「親知らず」と呼ばれます。
一番奥のため歯ブラシで磨きにくく、生え方によっては虫歯や智歯周囲炎(周囲の歯肉に炎症が起こり腫れや痛みが生じる症状)になるリスクが高まったり、隣の歯にも影響を与えることもありますので、抜歯をお勧めすることもございます。
親知らずの生え方
正常な生え方
正しく生えていて上下の噛み合わせも合っていれば、無理に抜歯しなくてもいい場合もあります。一番奥の歯で歯磨きしにくく虫歯になりやすいので注意しましょう。
傾斜して生える
スペースが足りず斜めや横向きに生えてしまうケースです。前の歯を圧迫したり、汚れが溜まりやすく虫歯になりやすいので、抜歯になる場合が多くなります。
水平埋伏
横向きで歯肉の中に埋まった状態です。歯肉の炎症を起こして隣の歯の根や周りの骨を溶かしてしまう恐れもあるので、抜歯になる場合が多くなります。
できるだけ痛みのない治療を
大人でも親知らずの抜歯と聞くと、どうしても怖さを感じてしまう…という方も多いのではないでしょうか?
親知らずの生え方により治療の時間や難度は変わります。真っすぐ生えた場合は10~20分程度で治療が終わりますが、横向きに埋伏している場合などは歯ぐきを切開して1時間ほどかかることもあり、それだけ痛みや腫れが起こる可能性も高まります。
スマイルデンタルファミリーでは、患者様の恐怖心を和らげられるよう、治療前からしっかりとヒアリングとご説明を行い、きめ細かなカウンセリングを行っております。また、どんな親知らずでも極力痛みのない抜歯を心がけております。
費用と治療時間
親知らずの状態や手術の難易度などにより費用や治療時間は変わります。
あくまで参考ですが、健康保険が適用される場合、一般的な目安としてはおよそ下記の金額程度となります。
完全に親知らずが生えている場合
歯茎が少しかぶっている場合
少し骨を削る必要がある場合
歯茎がかぶっている場合
大幅に骨を削る必要がある場合
上の歯より下の歯の親知らずのほうが高額になることが多いです。
また、下の歯で親知らずが横向きに生えて神経に接触しているなど難しい手術の場合は、トータルで1万円以上かかってしまうケースもあります。
実際にお口の中を拝見してお見積りし、患者様のご納得のいくまでご説明させていただきます。
治療時間は?
真っすぐに生えている場合なら20分ほど、横向きに埋伏していたり骨を削ったりする必要がある場合なら1時間ほどが目安となります。
痛みが出たり、口が開きにくくなることもあるので、抜歯後すぐに食事をとることは避けていただくようお願いいたします。
手術の日程や時間帯はお食事のことも考えてご相談させていただきます。